第86期王位戦七番勝負第1局2日目が本日7/8に
行われました。
羽生王位の封じ手、△7一玉で2日目が始まりました。
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# ---- Kifu for Windows V7 V7.09 棋譜ファイル ---- 開始日時:2015/07/07 終了日時:2015/07/08 20:05:21 棋戦:第56期王位戦七番勝負第1局 手合割:平手 先手:広瀬彰人八段 後手:羽生善治王位 手数----指手---------消費時間-- *第56期王位戦七番勝負第1局 *先手:広瀬彰人八段 vs 後手:羽生善治王位 1 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00) *このカードの対局は第52期王位戦以来ですね。 *第51期王位戦の挑戦者決定戦では羽生さんを四間穴熊で破り、深浦王位との対局では四間穴熊中心で戦い、激闘の末王位を奪取して、穴熊王子と呼ばれるようになりましたね。 2 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00) 3 2六歩(27) ( 0:00/00:00:00) *王位戦を獲得してからは、徐々に居飛車を採用にするようになり、今ではすっかり居飛車党のイメージですね。 *数年前は後手でたまにゴキゲン中飛車を採用している印象もありましたが、最近は見たことがありません。 4 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00) 5 2五歩(26) ( 0:00/00:00:00) 6 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00) 7 7八金(69) ( 0:00/00:00:00) 8 3二金(41) ( 0:00/00:00:00) 9 2四歩(25) ( 0:00/00:00:00) 10 同 歩(23) ( 0:00/00:00:00) 11 同 飛(28) ( 0:00/00:00:00) 12 8六歩(85) ( 0:00/00:00:00) 13 同 歩(87) ( 0:00/00:00:00) 14 同 飛(82) ( 0:00/00:00:00) 15 3四飛(24) ( 0:00/00:00:00) *本局は横歩取りになりました。 *羽生名人が2手目に△3四歩と突いたので、横歩取りになるのは予想された展開かと思います。 16 3三角(22) ( 0:00/00:00:00) *プロでは9割以上がこの△3三角戦法ですね。 *これは▲2二角成りを防いだ手です。 17 3六飛(34) ( 0:00/00:00:00) *7六の歩に紐を付けた手。 18 8四飛(86) ( 0:00/00:00:00) *最近は△8四飛型が圧倒的に多い印象ですね。 19 2六飛(36) ( 0:00/00:00:00) 20 2二銀(31) ( 0:00/00:00:00) 21 8七歩打 ( 0:00/00:00:00) *受けないと、次に△8六歩と垂らされてしまいます。 22 5二玉(51) ( 0:00/00:00:00) *少し前は圧倒的に4一玉型でしたが、ここ数年はこの△5二玉型が主流ですね。 *2筋、3筋方面から攻められたときに少し当たりが緩和されてる意味があります。 23 4八銀(39) ( 0:00/00:00:00) 24 7二銀(71) ( 0:00/00:00:00) 25 3六歩(37) ( 0:00/00:00:00) 26 7四飛(84) ( 0:00/00:00:00) *先手の7六の歩を狙った手。 *▲3三角成から▲8二角と打つのは△4四角と打たれて失敗です。 27 3七銀(48) ( 0:00/00:00:00)+ *この手に代えて▲3五歩と7六の歩を守るのが自然に見えますが、それには△2五歩、▲同飛、△7六飛、▲3三角成(後手から△8八角成とされるとゲームセット)、△同桂が飛車取りになるので先手つまらないです。(参考図) 28 7六飛(74) ( 0:00/00:00:00) 29 6九玉(59) ( 0:00/00:00:00) *△8八角成を防いだ手。 *▲6八玉もありそうですが、将来的に△7六桂や△9五角の王手の筋が残るのでこの場合は▲6九玉の方が自然に見えます。 30 9四歩(93) ( 0:00/00:00:00) *次に△9五歩と突き越して端攻めの狙いや、▲8二角と打たれたときに△9三香と逃げる余地や、△9三桂の活用などの意味があると思います。 31 4六銀(37) ( 0:00/00:00:00) 32 9五歩(94) ( 0:00/00:00:00) 33 2八飛(26) ( 0:00/00:00:00) *将来的に△4四角の筋を受けた意味などがありそうです。 34 7四飛(76) ( 0:00/00:00:00) 35 5六歩(57) ( 0:00/00:00:00) *これはどうやら、次に▲5五歩として抑え込んで指す方針のようですね。 36 2四飛(74) ( 0:00/00:00:00) *△5二玉型からこの飛車のぶつけの含みを持った指し方が、近年後手番横歩取りで流行りの指し方ですね。 *この瞬間は後手玉に飛車打ちの隙がなく、先手陣は9筋を絡めたり、△2八飛車の傷があるので、飛車交換は後手が有利になります。 37 2五歩打 ( 0:00/00:00:00) *飛車交換は後手有利なのでここはこの1手です。 38 3四飛(24) ( 0:00/00:00:00) *今度は△3六の歩を狙ってますね。 39 5五歩(56) ( 0:00/00:00:00) 40 3六飛(34) ( 0:00/00:00:00) *これで後手の歩得になりました。 *先手はその代償として、銀を繰り出したり、5筋の歩を進めてますね。 41 6八銀(79) ( 0:00/00:00:00) 42 3四飛(36) ( 0:00/00:00:00) 43 5七銀(68) ( 0:00/00:00:00) 44 6二玉(52) ( 0:00/00:00:00) *この手は間合いをはかってるのでしょうか。 *2筋や3筋方面で戦いになるとみて、事前に避けてるのかもしれません。 45 5六銀(57) ( 0:00/00:00:00) *次に▲4五銀上(左)~▲3四歩~▲2四歩というような狙いでしょうか。 *ここで羽生王位の封じ手で1日目終了です。 * *Twitter解説の神谷八段は△7一玉を予想してます。 *激指13の候補手は①7一玉 ②△4二角 ③2三銀です。 * *ここからは、後手がうまく銀を繰り出して大駒を抑え込みつつ有利な展開にできるか、、後手が捌けるかの勝負でしょうか。 * *私の形勢判断は難しそうですが、先手の玉が薄いので先手が神経を使う展開になりそうな気がします。 46 7一玉(62) ( 0:00/00:00:00) *封じ手は△7一玉でした。 47 6六角(88) ( 0:00/00:00:00) 48 4二角(33) ( 0:00/00:00:00) *事前に当たりを避けた手。 49 7七桂(89) ( 0:00/00:00:00) 50 3三銀(22) ( 0:00/00:00:00) *遊び駒のの活用とともに、3筋を厚くしています。 51 5七角(66) ( 0:00/00:00:00) *▲3五銀~▲2四歩を狙ってそうですね。 52 9四飛(34) ( 0:00/00:00:00) *狙われてる飛車を先にかわしておく。 53 6六角(57) ( 0:00/00:00:00) 54 4四銀(33) ( 0:00/00:00:00) *先手の2枚の銀に対抗しようということでしょうか。 55 8六歩(87) ( 0:00/00:00:00) *相手の歩のない筋を突きました。 *何もしてこなければ伸ばす狙いもありますが、後手の4二角の端への直射を緩和した意味もありそうです。この後▲8五歩と伸ばしていくのかは相手の出方を見て考えるというような意味だと思います。 56 5四歩(53) ( 0:00/00:00:00) 57 同 歩(55) ( 0:00/00:00:00) 58 同 飛(94) ( 0:00/00:00:00) 59 6五銀(56) ( 0:00/00:00:00) 60 5一飛(54) ( 0:00/00:00:00) *後手は5筋の歩交換でさらに歩を手持ちにして、4二の角の働きが良くなりました。 61 2四歩(25) ( 0:00/00:00:00) *後手の飛車が四段目から移動したので、突きやすい意味があります。 *四段目に居る時に▲2四歩とすると、△3三銀~△2四飛と歩を狙われる懸念がありました。 62 2二歩打 ( 0:00/00:00:00) 63 9六歩(97) ( 0:00/00:00:00) *先手から端を逆襲しました。 *▲6六角~▲7七桂というのはこの手も含みにしていたようですね。 64 8六角(42) ( 0:00/00:00:00) *△9六同歩だと▲9三歩(または▲9二歩から連打)で手が早くなってしまいます。 65 9五歩(96) ( 0:00/00:00:00) 66 6四歩(63) ( 0:00/00:00:00) *角の退路が無くなりますが、△5四桂と打った時に▲同銀と食いちぎる手などを消していますね。 67 7六銀(65) ( 0:00/00:00:00) 68 9八歩打 ( 0:00/00:00:00) 69 8二歩打 ( 0:00/00:00:00) *この手は8筋、9筋で戦いが起こりそうなので、玉を危険地帯に呼び込もうという手ですね。 70 同 玉(71) ( 0:00/00:00:00) 71 9八香(99) ( 0:00/00:00:00) 72 9七歩打 ( 0:00/00:00:00) 73 8七金(78) ( 0:00/00:00:00) 74 7七角成(86) ( 0:00/00:00:00) 75 同 金(87) ( 0:00/00:00:00) 76 9八歩成(97) ( 0:00/00:00:00) 77 同 飛(28) ( 0:00/00:00:00) *先手が▲9六歩と突けばこの辺りまではお互い読み筋通りなのでしょうが、問題はどちらの大局観が正しいかですね。 *また、この手に代えて▲8三歩と叩く手もありました。以下、△同銀、▲8四歩、△7二銀(または△7四銀)を利かしてから▲9八飛と取る展開です。 *どちらが良いのかは非常に難しいところです。 78 8三歩打 ( 0:00/00:00:00) *先手が▲8三歩からの叩きを見送ったので、後手の羽生王位はその傷を消しました。 79 9四歩(95) ( 0:00/00:00:00) 80 9七歩打 ( 0:00/00:00:00) *1本この手は叩いてみたいところです。 *飛車の利きを縦が横のどちらかにしてくださいという手です。 81 8八飛(98) ( 0:00/00:00:00) *同飛車もありそうでしたが、本譜は横に逃げて8筋から攻めを狙いつつ横利きで受けにも利いてくるような手を選びました。 82 5四桂打 ( 0:00/00:00:00) *角か銀のどちらか1枚取ることにより、先手陣の5筋が手薄になるため、後手の5筋からの攻めがより厳しくなります。 83 3九角(66) ( 0:00/00:00:00) *9筋に利かすために▲3九角と逃げました。 84 4六桂(54) ( 0:00/00:00:00) 85 同 歩(47) ( 0:00/00:00:00) 86 5七歩打 ( 0:00/00:00:00) *角筋を止めて自玉の攻めを緩和しつつ、どこかのタイミングで△5八銀などの攻めの手を狙った味の良い手ですね。 *難しい攻防が続いていましたが、この手が味が良くて後手有利に見えます。 87 8四歩打 ( 0:00/00:00:00) *攻め合いに出ました。 *またこの手で▲5九歩などと受けると△4七香が厳しいです。 88 同 歩(83) ( 0:00/00:00:00) 89 8三歩打 ( 0:00/00:00:00) 90 同 銀(72) ( 0:00/00:00:00) 91 7五桂打 ( 0:00/00:00:00) 92 7四銀打 ( 0:00/00:00:00) *銀が逃げると、後にまた▲8三歩と叩かれてしまうので、銀打ちで手厚く受けました。 93 8三桂成(75) ( 0:00/00:00:00) 94 同 銀(74) ( 0:00/00:00:00) 95 6三角打 ( 0:00/00:00:00) *激指13の評価値だとこの手で互角レベルの点数差から後手有利に針が振れました。 *▲6三角の意味は、次に▲8五歩、△同歩、▲8四歩、△同銀、▲8五銀、△同銀、▲8三歩、△同玉、▲8四銀、△同玉、▲8五飛という攻め筋を狙っています。 96 9四香(91) ( 0:00/00:00:00) *玉の逃げ道を作るという意味もありますが、△9八歩成から飛車を8筋から移動させて玉の攻めを緩和するのが一番の狙いです。 97 8五歩打 ( 0:00/00:00:00) *後手からは△5二香など厳しい手も残っていて忙しい局面なので、先手も▲9九歩などと、単純に△9八歩成だけを受けるような手は指せません。 98 9八歩成(97) ( 0:00/00:00:00) 99 2八飛(88) ( 0:00/00:00:00) *▲3八飛は先手を取れますが、△3七歩と叩かれるのが嫌らしいです。 100 7四銀(83) ( 0:00/00:00:00) *先手からの▲8四歩の取り込みが当たりになるののを事前に避けつつ、角取りの先手でかわしました。これで先手からの△8四歩の取り込みが甘くなってますね。 101 5二歩打 ( 0:00/00:00:00) *角を逃げる前に飛車の5筋直通を止めた手です。 102 同 金(61) ( 0:00/00:00:00) 103 1八角成(63) ( 0:00/00:00:00) 104 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00) *落ち着いていますね。先手は歩切れで大した手がないということなのでしょうね。 *この手に代えて、△6二金、▲8四歩、△5四香という展開も普通でそれもあったと思います。 *なお、途中の△5四香は先手の馬筋を止めてる意味もあります。 105 5七角(39) ( 0:00/00:00:00) *後手の飛車の利きが止まってるので急所の歩を取り除きつつ、角の働きを良くしました。 106 6二金(52) ( 0:00/00:00:00) 107 4八金(49) ( 0:00/00:00:00) *この手は△5六歩~△5七桂の筋を避けた受け方です。 108 5四香打 ( 0:00/00:00:00) *厳しい手ですね。 *後手がどんどん優勢を拡大しています。 109 8四角(57) ( 0:00/00:00:00) 110 7二桂打 ( 0:00/00:00:00) *これで角の逃げ場が無くなりました。 111 6六角(84) ( 0:00/00:00:00) 112 6五歩(64) ( 0:00/00:00:00) 113 7五角(66) ( 0:00/00:00:00) 114 同 銀(74) ( 0:00/00:00:00) 115 同 銀(76) ( 0:00/00:00:00) 116 8八と(98) ( 0:00/00:00:00) *次に△5九香成、▲6八玉、△7九角の詰めろ。 117 5八歩打 ( 0:00/00:00:00) 118 3九角打 ( 0:00/00:00:00) 119 3八飛(28) ( 0:00/00:00:00) *飛車を渡すと△7九飛から詰みなので逃げるしかありません。 120 4八角成(39) ( 0:00/00:00:00) 121 同 飛(38) ( 0:00/00:00:00) 122 4七金打 ( 0:00/00:00:00) *この手を見て広瀬八段投了。 *以下、▲同飛でも▲2八飛でも△5八香成で詰みで受けもありません。 * *感想戦では△6三角と打った手が良くなかったようですね。この手に代えて8五歩で先手良しとの結論だったようです。(参考図) 123 投了 ( 0:00/00:00:00) まで122手で後手の勝ち
【参考図】
本譜はこの手ではなく▲6三角としたのですが、
感想戦で▲8五歩が有力で先手良しとの結論
だったようです。
以下、
△同歩、▲6三角と進み下図へ。
▲8五歩、△同歩の交換を入れてから▲6三角
が有力だったようです。
広瀬八段はここで「▲8四香でわからなかった」
ということで本譜の単に▲6三角を選んだようです。
感想戦では上図以下、
△8四香、▲7五銀打、△9四香、▲8五銀、
△9八歩成、▲8四銀、△8八と、▲8三銀不成、
△7一玉、▲8一角成、△6二玉、▲6三銀、
△5三玉、▲3四桂、△7二桂、▲7二銀左不成
で下図へ。
手順中、▲8三銀不成で△同玉は▲8四香以下詰みです。
▲8三銀不成と取るのがポイントのようで、
最終手の▲7二銀左不成とできて6三の銀に紐を
つけることができます。
感想戦で上記の手順で先手良しとの結論になり、
羽生王位は54手目の△4四銀で△3四飛で千日手を
狙うしかなかったとの感想だったようですね。
ただ、実際には上記の△8五歩以下の手順中で
△9四香ではなく▲6二金(下図)と変化するなど
いろいろありそうなので△8五歩としていれば
まだまだ難しい勝負が続いたのかなと思います。
# ---- Kifu for Windows V7 V7.09 棋譜ファイル ---- 開始日時:2015/07/07 終了日時:2015/07/08 20:05:21 棋戦:第56期王位戦七番勝負第1局 手合割:平手 先手:広瀬彰人八段 後手:羽生善治王位 手数----指手---------消費時間-- *第56期王位戦七番勝負第1局 *先手:広瀬彰人八段 vs 後手:羽生善治王位 1 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00) *このカードの対局は第52期王位戦以来ですね。 *第51期王位戦の挑戦者決定戦では羽生さんを四間穴熊で破り、深浦王位との対局では四間穴熊中心で戦い、激闘の末王位を奪取して、穴熊王子と呼ばれるようになりましたね。 2 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00) 3 2六歩(27) ( 0:00/00:00:00) *王位戦を獲得してからは、徐々に居飛車を採用にするようになり、今ではすっかり居飛車党のイメージですね。 *数年前は後手でたまにゴキゲン中飛車を採用している印象もありましたが、最近は見たことがありません。 4 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00) 5 2五歩(26) ( 0:00/00:00:00) 6 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00) 7 7八金(69) ( 0:00/00:00:00) 8 3二金(41) ( 0:00/00:00:00) 9 2四歩(25) ( 0:00/00:00:00) 10 同 歩(23) ( 0:00/00:00:00) 11 同 飛(28) ( 0:00/00:00:00) 12 8六歩(85) ( 0:00/00:00:00) 13 同 歩(87) ( 0:00/00:00:00) 14 同 飛(82) ( 0:00/00:00:00) 15 3四飛(24) ( 0:00/00:00:00) *本局は横歩取りになりました。 *羽生名人が2手目に△3四歩と突いたので、横歩取りになるのは予想された展開かと思います。 16 3三角(22) ( 0:00/00:00:00) *プロでは9割以上がこの△3三角戦法ですね。 *これは▲2二角成りを防いだ手です。 17 3六飛(34) ( 0:00/00:00:00) *7六の歩に紐を付けた手。 18 8四飛(86) ( 0:00/00:00:00) *最近は△8四飛型が圧倒的に多い印象ですね。 19 2六飛(36) ( 0:00/00:00:00) 20 2二銀(31) ( 0:00/00:00:00) 21 8七歩打 ( 0:00/00:00:00) *受けないと、次に△8六歩と垂らされてしまいます。 22 5二玉(51) ( 0:00/00:00:00) *少し前は圧倒的に4一玉型でしたが、ここ数年はこの△5二玉型が主流ですね。 *2筋、3筋方面から攻められたときに少し当たりが緩和されてる意味があります。 23 4八銀(39) ( 0:00/00:00:00) 24 7二銀(71) ( 0:00/00:00:00) 25 3六歩(37) ( 0:00/00:00:00) 26 7四飛(84) ( 0:00/00:00:00) *先手の7六の歩を狙った手。 *▲3三角成から▲8二角と打つのは△4四角と打たれて失敗です。 27 3七銀(48) ( 0:00/00:00:00)+ *この手に代えて▲3五歩と7六の歩を守るのが自然に見えますが、それには△2五歩、▲同飛、△7六飛、▲3三角成(後手から△8八角成とされるとゲームセット)、△同桂が飛車取りになるので先手つまらないです。(参考図) 28 7六飛(74) ( 0:00/00:00:00) 29 6九玉(59) ( 0:00/00:00:00) *△8八角成を防いだ手。 *▲6八玉もありそうですが、将来的に△7六桂や△9五角の王手の筋が残るのでこの場合は▲6九玉の方が自然に見えます。 30 9四歩(93) ( 0:00/00:00:00) *次に△9五歩と突き越して端攻めの狙いや、▲8二角と打たれたときに△9三香と逃げる余地や、△9三桂の活用などの意味があると思います。 31 4六銀(37) ( 0:00/00:00:00) 32 9五歩(94) ( 0:00/00:00:00) 33 2八飛(26) ( 0:00/00:00:00) *将来的に△4四角の筋を受けた意味などがありそうです。 34 7四飛(76) ( 0:00/00:00:00) 35 5六歩(57) ( 0:00/00:00:00) *これはどうやら、次に▲5五歩として抑え込んで指す方針のようですね。 36 2四飛(74) ( 0:00/00:00:00) *△5二玉型からこの飛車のぶつけの含みを持った指し方が、近年後手番横歩取りで流行りの指し方ですね。 *この瞬間は後手玉に飛車打ちの隙がなく、先手陣は9筋を絡めたり、△2八飛車の傷があるので、飛車交換は後手が有利になります。 37 2五歩打 ( 0:00/00:00:00) *飛車交換は後手有利なのでここはこの1手です。 38 3四飛(24) ( 0:00/00:00:00) *今度は△3六の歩を狙ってますね。 39 5五歩(56) ( 0:00/00:00:00) 40 3六飛(34) ( 0:00/00:00:00) *これで後手の歩得になりました。 *先手はその代償として、銀を繰り出したり、5筋の歩を進めてますね。 41 6八銀(79) ( 0:00/00:00:00) 42 3四飛(36) ( 0:00/00:00:00) 43 5七銀(68) ( 0:00/00:00:00) 44 6二玉(52) ( 0:00/00:00:00) *この手は間合いをはかってるのでしょうか。 *2筋や3筋方面で戦いになるとみて、事前に避けてるのかもしれません。 45 5六銀(57) ( 0:00/00:00:00) *次に▲4五銀上(左)~▲3四歩~▲2四歩というような狙いでしょうか。 *ここで羽生王位の封じ手で1日目終了です。 * *Twitter解説の神谷八段は△7一玉を予想してます。 *激指13の候補手は①7一玉 ②△4二角 ③2三銀です。 * *ここからは、後手がうまく銀を繰り出して大駒を抑え込みつつ有利な展開にできるか、、後手が捌けるかの勝負でしょうか。 * *私の形勢判断は難しそうですが、先手の玉が薄いので先手が神経を使う展開になりそうな気がします。 46 7一玉(62) ( 0:00/00:00:00) *封じ手は△7一玉でした。 47 6六角(88) ( 0:00/00:00:00) 48 4二角(33) ( 0:00/00:00:00) *事前に当たりを避けた手。 49 7七桂(89) ( 0:00/00:00:00) 50 3三銀(22) ( 0:00/00:00:00) *遊び駒のの活用とともに、3筋を厚くしています。 51 5七角(66) ( 0:00/00:00:00) *▲3五銀~▲2四歩を狙ってそうですね。 52 9四飛(34) ( 0:00/00:00:00) *狙われてる飛車を先にかわしておく。 53 6六角(57) ( 0:00/00:00:00) 54 4四銀(33) ( 0:00/00:00:00) *先手の2枚の銀に対抗しようということでしょうか。 55 8六歩(87) ( 0:00/00:00:00) *相手の歩のない筋を突きました。 *何もしてこなければ伸ばす狙いもありますが、後手の4二角の端への直射を緩和した意味もありそうです。この後▲8五歩と伸ばしていくのかは相手の出方を見て考えるというような意味だと思います。 56 5四歩(53) ( 0:00/00:00:00) 57 同 歩(55) ( 0:00/00:00:00) 58 同 飛(94) ( 0:00/00:00:00) 59 6五銀(56) ( 0:00/00:00:00) 60 5一飛(54) ( 0:00/00:00:00) *後手は5筋の歩交換でさらに歩を手持ちにして、4二の角の働きが良くなりました。 61 2四歩(25) ( 0:00/00:00:00) *後手の飛車が四段目から移動したので、突きやすい意味があります。 *四段目に居る時に▲2四歩とすると、△3三銀~△2四飛と歩を狙われる懸念がありました。 62 2二歩打 ( 0:00/00:00:00) 63 9六歩(97) ( 0:00/00:00:00) *先手から端を逆襲しました。 *▲6六角~▲7七桂というのはこの手も含みにしていたようですね。 64 8六角(42) ( 0:00/00:00:00) *△9六同歩だと▲9三歩(または▲9二歩から連打)で手が早くなってしまいます。 65 9五歩(96) ( 0:00/00:00:00) 66 6四歩(63) ( 0:00/00:00:00) *角の退路が無くなりますが、△5四桂と打った時に▲同銀と食いちぎる手などを消していますね。 67 7六銀(65) ( 0:00/00:00:00) 68 9八歩打 ( 0:00/00:00:00) 69 8二歩打 ( 0:00/00:00:00) *この手は8筋、9筋で戦いが起こりそうなので、玉を危険地帯に呼び込もうという手ですね。 70 同 玉(71) ( 0:00/00:00:00) 71 9八香(99) ( 0:00/00:00:00) 72 9七歩打 ( 0:00/00:00:00) 73 8七金(78) ( 0:00/00:00:00) 74 7七角成(86) ( 0:00/00:00:00) 75 同 金(87) ( 0:00/00:00:00) 76 9八歩成(97) ( 0:00/00:00:00) 77 同 飛(28) ( 0:00/00:00:00) *先手が▲9六歩と突けばこの辺りまではお互い読み筋通りなのでしょうが、問題はどちらの大局観が正しいかですね。 *また、この手に代えて▲8三歩と叩く手もありました。以下、△同銀、▲8四歩、△7二銀(または△7四銀)を利かしてから▲9八飛と取る展開です。 *どちらが良いのかは非常に難しいところです。 78 8三歩打 ( 0:00/00:00:00) *先手が▲8三歩からの叩きを見送ったので、後手の羽生王位はその傷を消しました。 79 9四歩(95) ( 0:00/00:00:00) 80 9七歩打 ( 0:00/00:00:00) *1本この手は叩いてみたいところです。 *飛車の利きを縦が横のどちらかにしてくださいという手です。 81 8八飛(98) ( 0:00/00:00:00) *同飛車もありそうでしたが、本譜は横に逃げて8筋から攻めを狙いつつ横利きで受けにも利いてくるような手を選びました。 82 5四桂打 ( 0:00/00:00:00) *角か銀のどちらか1枚取ることにより、先手陣の5筋が手薄になるため、後手の5筋からの攻めがより厳しくなります。 83 3九角(66) ( 0:00/00:00:00) *9筋に利かすために▲3九角と逃げました。 84 4六桂(54) ( 0:00/00:00:00) 85 同 歩(47) ( 0:00/00:00:00) 86 5七歩打 ( 0:00/00:00:00) *角筋を止めて自玉の攻めを緩和しつつ、どこかのタイミングで△5八銀などの攻めの手を狙った味の良い手ですね。 *難しい攻防が続いていましたが、この手が味が良くて後手有利に見えます。 87 8四歩打 ( 0:00/00:00:00) *攻め合いに出ました。 *またこの手で▲5九歩などと受けると△4七香が厳しいです。 88 同 歩(83) ( 0:00/00:00:00) 89 8三歩打 ( 0:00/00:00:00) 90 同 銀(72) ( 0:00/00:00:00) 91 7五桂打 ( 0:00/00:00:00) 92 7四銀打 ( 0:00/00:00:00) *銀が逃げると、後にまた▲8三歩と叩かれてしまうので、銀打ちで手厚く受けました。 93 8三桂成(75) ( 0:00/00:00:00) 94 同 銀(74) ( 0:00/00:00:00) 95 6三角打 ( 0:00/00:00:00) *激指13の評価値だとこの手で互角レベルの点数差から後手有利に針が振れました。 *▲6三角の意味は、次に▲8五歩、△同歩、▲8四歩、△同銀、▲8五銀、△同銀、▲8三歩、△同玉、▲8四銀、△同玉、▲8五飛という攻め筋を狙っています。 96 9四香(91) ( 0:00/00:00:00) *玉の逃げ道を作るという意味もありますが、△9八歩成から飛車を8筋から移動させて玉の攻めを緩和するのが一番の狙いです。 97 8五歩打 ( 0:00/00:00:00) *後手からは△5二香など厳しい手も残っていて忙しい局面なので、先手も▲9九歩などと、単純に△9八歩成だけを受けるような手は指せません。 98 9八歩成(97) ( 0:00/00:00:00) 99 2八飛(88) ( 0:00/00:00:00) *▲3八飛は先手を取れますが、△3七歩と叩かれるのが嫌らしいです。 100 7四銀(83) ( 0:00/00:00:00) *先手からの▲8四歩の取り込みが当たりになるののを事前に避けつつ、角取りの先手でかわしました。これで先手からの△8四歩の取り込みが甘くなってますね。 101 5二歩打 ( 0:00/00:00:00) *角を逃げる前に飛車の5筋直通を止めた手です。 102 同 金(61) ( 0:00/00:00:00) 103 1八角成(63) ( 0:00/00:00:00) 104 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00) *落ち着いていますね。先手は歩切れで大した手がないということなのでしょうね。 *この手に代えて、△6二金、▲8四歩、△5四香という展開も普通でそれもあったと思います。 *なお、途中の△5四香は先手の馬筋を止めてる意味もあります。 105 5七角(39) ( 0:00/00:00:00) *後手の飛車の利きが止まってるので急所の歩を取り除きつつ、角の働きを良くしました。 106 6二金(52) ( 0:00/00:00:00) 107 4八金(49) ( 0:00/00:00:00) *この手は△5六歩~△5七桂の筋を避けた受け方です。 108 5四香打 ( 0:00/00:00:00) *厳しい手ですね。 *後手がどんどん優勢を拡大しています。 109 8四角(57) ( 0:00/00:00:00) 110 7二桂打 ( 0:00/00:00:00) *これで角の逃げ場が無くなりました。 111 6六角(84) ( 0:00/00:00:00) 112 6五歩(64) ( 0:00/00:00:00) 113 7五角(66) ( 0:00/00:00:00) 114 同 銀(74) ( 0:00/00:00:00) 115 同 銀(76) ( 0:00/00:00:00) 116 8八と(98) ( 0:00/00:00:00) *次に△5九香成、▲6八玉、△7九角の詰めろ。 117 5八歩打 ( 0:00/00:00:00) 118 3九角打 ( 0:00/00:00:00) 119 3八飛(28) ( 0:00/00:00:00) *飛車を渡すと△7九飛から詰みなので逃げるしかありません。 120 4八角成(39) ( 0:00/00:00:00) 121 同 飛(38) ( 0:00/00:00:00) 122 4七金打 ( 0:00/00:00:00) *この手を見て広瀬八段投了。 *以下、▲同飛でも▲2八飛でも△5八香成で詰みで受けもありません。 * *感想戦では△6三角と打った手が良くなかったようですね。この手に代えて8五歩で先手良しとの結論だったようです。(参考図) 123 投了 ( 0:00/00:00:00) まで122手で後手の勝ち
【参考図】
本譜はこの手ではなく▲6三角としたのですが、
感想戦で▲8五歩が有力で先手良しとの結論
だったようです。
以下、
△同歩、▲6三角と進み下図へ。
▲8五歩、△同歩の交換を入れてから▲6三角
が有力だったようです。
広瀬八段はここで「▲8四香でわからなかった」
ということで本譜の単に▲6三角を選んだようです。
感想戦では上図以下、
△8四香、▲7五銀打、△9四香、▲8五銀、
△9八歩成、▲8四銀、△8八と、▲8三銀不成、
△7一玉、▲8一角成、△6二玉、▲6三銀、
△5三玉、▲3四桂、△7二桂、▲7二銀左不成
で下図へ。
手順中、▲8三銀不成で△同玉は▲8四香以下詰みです。
▲8三銀不成と取るのがポイントのようで、
最終手の▲7二銀左不成とできて6三の銀に紐を
つけることができます。
感想戦で上記の手順で先手良しとの結論になり、
羽生王位は54手目の△4四銀で△3四飛で千日手を
狙うしかなかったとの感想だったようですね。
ただ、実際には上記の△8五歩以下の手順中で
△9四香ではなく▲6二金(下図)と変化するなど
いろいろありそうなので△8五歩としていれば
まだまだ難しい勝負が続いたのかなと思います。
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