【図1】
対穴熊の三間飛車側の工夫_1
先日、囲碁将棋チャンネルの再放送の
「めざせプロ棋士」の番組で三間飛車側の
ちょっとした工夫があったのでご紹介します。

第53回三段リーグ出口三段対望月三段の将棋です。

図は後手が△3三角と穴熊を目指した局面です。
居飛車側は対三間飛車に対して穴熊を目指す場合は、
△5四歩~△5三銀を急ぐ必要はなく、一目散に
穴熊を目指すのがよくある指し方です。

穴熊に囲うまでは一目散に穴熊を目指して、
△5四歩は途中でもし、振り飛車側から
▲5六歩と突かれたら、突けば良いです。

▲5七銀には△5三銀と追随する形で。
(▲4六銀に△4四銀と受ける形を用意しています。)

【図2】
対穴熊の三間飛車側の工夫_2
図1から
▲2八玉、△2二玉、▲6七銀、△1二香
▲3八銀、△1一玉、▲7五歩、△2二銀
▲6八角、△5四歩、▲7六飛、△5三銀
▲7七桂
と進んだ局面です。

居飛車側が△3一金と囲う前に△5四歩から
△5三銀を急いでるのは、場合によっては、
△6四銀~△4二角という筋を見せて振り飛車側の
駒組みを少し牽制しているというところでしょうか。

以下、
△3一金、▲5六歩、△8四飛、▲5七角
△5一金
と進み下図へ。


【図3】
対穴熊の三間飛車側の工夫_3
手順中の△8四飛は次に△5一金としたい
ということですね。
これを省いて△5一金とすると、先手から
▲7四歩、△同歩、▲同飛で
▲7一飛成の先手になってしまいます。

6一金型であれば、▲7四同飛の瞬間に
△8六歩があります。

そして図3の次の1手が
振り飛車側のちょっとした工夫の1手でした。


【図4】
対穴熊の三間飛車側の工夫_5
▲6八金
でした。

▲7八金や▲5八金は普通です。
▲6八金が工夫の1手でした。

意味としては▲7八金型よりも金が近くにいて、
▲7七桂にも紐を付ける意味があります。

後に局面次第で▲5八金と玉を堅くする手順や
▲7八金として8筋方面を受けることもできます。

以下、
△4四銀、▲6五歩
と進み下図へ。


【図5】
対穴熊の三間飛車側の工夫_4
実戦はこの局面で△7五銀と進みましたが、
仮に△4一金右などととすると、先手から
狙いの攻め筋があります。


【図6】
対穴熊の三間飛車側の工夫_6
図5から
△4一金右、▲8六歩、△同歩、▲7四歩
△同飛、▲8六飛
と進んだ局面です。

この局面は先手大優勢です。
この時に6八金型の効果で7七の桂に
紐がついてるのが大きいですね。

また、手順中まだしも▲7四歩には
△8三飛として、どうなるかというところですね。

一例は以下、
▲7三歩成、△同飛、▲8六飛、△8五歩、
▲同飛、△7六歩、▲7八歩
となり下記の参考図。


【参考図】
対穴熊の三間飛車側の工夫_7
先手の桂損確定ですが、後手は歩切れになるため
先手の▲8一飛成りが受かりません。

この局面は振り飛車がほんの少しだけ指しやすいと
思いますが、実戦なら玉が堅い後手も相当やれると
思います。
先手も勝ちきるまでは大変です。