20150715羽生豊島_棋聖戦第4局_
2015年7月15日に第86期棋聖戦第4局
が行われました。

羽生棋聖の2勝1敗で迎えた第4局で防衛を
決めるのか、豊島七段が勝って最終局まで
行くのか。

本局は羽生棋聖の相掛かりを目指した手に対して
豊島七段は相掛かりを受けて立ちました。

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【参考図1】
20150715羽生豊島_棋聖戦第4局_参考図1
本譜の△6四銀に代えて、
△8六歩、▲7五歩、△8七歩成、▲8五歩、
△同飛、▲7六銀
と進んだ局面です。

この時に先手の玉が6八や6九にいれば、
王手で△7八ととできますが、居玉なので
王手にならないため、△7八とには▲8五銀
と取られて後手失敗します。

部分的には棒銀の形ですが、形に違いによって
失敗することもあるのでご注意ください。


【参考図2】
20150715羽生豊島_棋聖戦第4局_参考図2
本譜の△6二金に代えて、
△6六角、▲同角、△6四飛、▲6五歩、
△6二飛、▲2四歩
と進んだ局面です。

最終手の▲2四歩が厳しく先手が有利です。
6六角が後手玉の急所を睨んでいるのが
大きいですね。


【参考図3】
20150715羽生豊島_棋聖戦第4局_参考図3
本譜の△4七銀に代えて
△5五角、▲同飛、△4九馬、▲6五飛、
△6四歩、▲8一飛、△6一銀、▲4五飛、
△5八銀、▲4九飛、△同銀不成
と進んだ局面です。

感想戦で示された手順でこれならまだまだ
大変ですねという感想があったようですね。
局面自体は私は先手有利だと思います。

この後は8五桂と跳ねて、▲6三歩~▲6二歩成が
回ってくる前に後手側に上手い寄せがあるかという
勝負になりそうです。